マルチモーダル検索エンジンの未来
テキストと画像での検索能力を変革するLMMの役割を調べる。
Dongzhi Jiang, Renrui Zhang, Ziyu Guo, Yanmin Wu, Jiayi Lei, Pengshuo Qiu, Pan Lu, Zehui Chen, Chaoyou Fu, Guanglu Song, Peng Gao, Yu Liu, Chunyuan Li, Hongsheng Li
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目次
最近の人工知能の進展により、大規模言語モデル(LLM)が開発され、人間がオンライン情報とやり取りする方法が大幅に改善されてきた。従来の検索エンジンは主にテキストベースのクエリに対応しているけど、多くのユーザーはテキストと画像の両方を含む答えを探している。この論文では、大規模マルチモーダルモデル(LMM)がこのギャップを埋め、効果的なマルチモーダル検索エンジンとして機能できる方法を探っている。
現在の検索エンジンの制限
ほとんどの既存のAI検索エンジンはテキストのみを重視していて、複雑なクエリを処理する能力が制限されている。例えば、親戚の特定のメダルを探しているユーザーは、そのメダルの画像をアップロードしたいかもしれないが、現在のシステムは検索時にこれらの画像を処理できず、情報を見逃したり、検索結果が悪くなったりする。だから、テキストとビジュアルの両方を理解し活用できる検索エンジンが必要なんだ。
マルチモーダルモデルの台頭
LMMは、検索能力の promising な道を示している。テキストと視覚データの両方を処理し理解できるからだ。これらのモデルは画像認識、推論、異なる情報の統合などのタスクで素晴らしい能力を示しているけど、検索エンジンとしての潜在能力はまだほとんど活用されていないし、もっと研究が必要だ。
マルチモーダル検索エンジンの設計
LMMの能力を活用して検索を行うために、これらのモデルがマルチモーダル検索を実行できるように特別なパイプラインを設計した。このシステムは様々な情報タイプを処理し、LMMのパフォーマンスを効果的に評価できるように構築されている。
パイプラインの構造
LMMを使った検索プロセスは、いくつかのステップから成る:
- 再クエリ:LMMがユーザーの質問を検索エンジンに適した形式に変換する。
- ウェブ検索:再クエリに基づいて関連するウェブサイトを取得する。
- 再ランキング:LMMが取得したウェブサイトの有用性を評価し、最も関連性の高いものを選ぶ。
- 要約:最後に、選んだウェブサイトから情報を要約して明確な答えを提供する。
この構造化されたアプローチにより、LMMはマルチモーダルクエリへの応答の正確性と関連性を改善できる。
マルチモーダル検索パフォーマンスの評価
異なるLMMがマルチモーダル検索エンジンとしてどれだけうまく機能するかを評価するために、ベンチマークデータセットを作成した。このデータセットには、さまざまなトピックにわたる300のユニークなクエリが含まれていて、既存モデルのトレーニングデータとの重複がないようにしている。このデータセットを使って、異なるLMMの能力を客観的に評価し比較できる。
データセットの構成
データセットは2つの主要な分野に分かれている:ニュースと知識。
- ニュース分野:このセクションには、現在の出来事や現代のトピックに関連する質問が含まれていて、モデルのトレーニングデータの一部でないようにしている。
- 知識分野:ここには、現在のモデルの能力に挑戦する希少で専門的な知識が含まれる。ここでのクエリは、GPT-4oやClaude-3.5のようなモデルにとって正確に答えるのが難しいように設計されている。
この多様なデータセットにより、LMMが異なるドメインでの検索タスクをどのように扱うかの包括的な評価が可能になる。
実験の設定
評価のために、クローズドソースとオープンソースのLMMの両方を使った。各モデルをマルチモーダル検索プロセスの4つの主要なタスクを処理できるかどうかでテストした。また、これらのモデルを主要な商業AI検索エンジンと比較して、その効果を評価した。
結果の概要
テストしたモデルの中で、GPT-4oがさまざまなタスクで最良の結果を示した。評価の結果、我々が設計したパイプラインは、進んだLMMを活用するPerplexity Proなどの商業製品よりも優れていることがわかった。これは、我々のアプローチがマルチモーダル能力を活用する効果的であることを示している。
エラー分析と制限
LMMの成功にもかかわらず、エラー分析では改善が必要な複数の領域を明らかにした。多くのモデルは特定のタスク、特に再クエリと要約のステップで苦労していた。これらのエラーの性質を理解することは、より堅牢なマルチモーダル検索エンジンの開発に重要だ。
見られたエラーの種類
再クエリエラー:ユーザーのクエリを検索エンジンに適した形式に変換できないときに発生する。具体性が欠けていたり、利用可能な情報をうまく活用できない場合がある。
再ランキングエラー:再ランキングフェーズで情報の少ないウェブサイトを選んでしまうこと。モデルがコンテンツに基づいてウェブサイトの関連性を誤って判断することがある。
要約エラー:選んだウェブサイトから重要な情報を正確に抽出できず、曖昧または不正確な答えになること。
これらのエラーを特定することは、モデルの検索パフォーマンスを向上させるための改善点を示す重要な指標だ。
今後の進め方
LMMをマルチモーダル検索エンジンとして改善するためには、特定された弱点に対処することが重要だ。今後の研究は、再クエリと要約プロセスを洗練させてモデルの全体的なパフォーマンスを向上させることに焦点を合わせるべきだ。
テスト時の計算スケーリング
最近の研究では、テストフェーズで計算能力を増やすことで重要なパフォーマンス向上が期待できることが示唆されている。モデルに複数回クエリを行わせてベストな応答を選択できるようにすれば、単により大きなモデルに依存するよりも良い結果が得られるだろう。
結論
LMMが効果的なマルチモーダル検索エンジンとして機能する可能性は明るいが、まだ克服すべき課題がたくさんある。より良いパイプラインを開発し、包括的なベンチマークを通じてパフォーマンスを評価することで、これらのモデルの全機能を活用できる。現在の制限に対処し、パフォーマンスを向上させることで、マルチモーダルAI検索エンジンの未来の進展への道が開かれる。
主なポイント
- 従来の検索エンジンは、画像とテキストを含むマルチモーダルクエリに苦慮している。
- LMMは両方の情報タイプを処理できるが、検索エンジンとしての潜在能力はまだ探求されていない。
- LMMが効果的にマルチモーダル検索を実行できるようにするための新しいパイプラインが設計された。
- エラー分析は、クエリと要約プロセスの改善が必要な具体的な領域を明らかにした。
- 将来の研究は、モデル開発とともにテスト時の計算の強化に注力し、効果を最大化すべきだ。
マルチモーダル検索エンジンの重要性を理解する
オンラインでより複雑な情報が共有されるようになるにつれて、テキストと画像の両方を処理できる高度な検索エンジンの必要性が明らかになっている。今日のユーザーはテクノロジーにもっと期待を寄せていて、自分のニーズを完全に理解してほしい、視覚データを分析できる能力も含めて。 このシフトは、検索アルゴリズムの改善だけでなく、さまざまなデータタイプを扱うモデル作りにも焦点を当てる必要がある。
従来のテキストベースの検索エンジンは、ユーザー体験を制限し、アクセス可能な情報を制約していることを認識することが重要だ。マルチモーダル検索システムに移行することで、情報検索プロセスを根本的に改善でき、ユーザーが探しているものを不便なく見つけられるようになる。
テクノロジーへのより広い影響
効果的なマルチモーダル検索エンジンの開発は、単に検索結果を改善するだけでなく、教育、eコマース、研究などのさまざまな分野を強化できる。すべての種類のデータを考慮したより直感的で包括的な検索を可能にするからだ。テクノロジーが進化し続ける中で、より洗練された検索エンジンの作成に注力することは、全業界に利益をもたらし、ユーザー体験に好影響を与えることになるだろう。
全体的に見て、発展したマルチモーダルAI検索エンジンへの道は明確だ。改善されたLMMは、私たちが情報にアクセスし、デジタル世界とやり取りする方法を変革し、より情報に基づいたつながりのある社会へと導くかもしれない。
タイトル: MMSearch: Benchmarking the Potential of Large Models as Multi-modal Search Engines
概要: The advent of Large Language Models (LLMs) has paved the way for AI search engines, e.g., SearchGPT, showcasing a new paradigm in human-internet interaction. However, most current AI search engines are limited to text-only settings, neglecting the multimodal user queries and the text-image interleaved nature of website information. Recently, Large Multimodal Models (LMMs) have made impressive strides. Yet, whether they can function as AI search engines remains under-explored, leaving the potential of LMMs in multimodal search an open question. To this end, we first design a delicate pipeline, MMSearch-Engine, to empower any LMMs with multimodal search capabilities. On top of this, we introduce MMSearch, a comprehensive evaluation benchmark to assess the multimodal search performance of LMMs. The curated dataset contains 300 manually collected instances spanning 14 subfields, which involves no overlap with the current LMMs' training data, ensuring the correct answer can only be obtained within searching. By using MMSearch-Engine, the LMMs are evaluated by performing three individual tasks (requery, rerank, and summarization), and one challenging end-to-end task with a complete searching process. We conduct extensive experiments on closed-source and open-source LMMs. Among all tested models, GPT-4o with MMSearch-Engine achieves the best results, which surpasses the commercial product, Perplexity Pro, in the end-to-end task, demonstrating the effectiveness of our proposed pipeline. We further present error analysis to unveil current LMMs still struggle to fully grasp the multimodal search tasks, and conduct ablation study to indicate the potential of scaling test-time computation for AI search engine. We hope MMSearch may provide unique insights to guide the future development of multimodal AI search engine. Project Page: https://mmsearch.github.io
著者: Dongzhi Jiang, Renrui Zhang, Ziyu Guo, Yanmin Wu, Jiayi Lei, Pengshuo Qiu, Pan Lu, Zehui Chen, Chaoyou Fu, Guanglu Song, Peng Gao, Yu Liu, Chunyuan Li, Hongsheng Li
最終更新: 2024-11-27 00:00:00
言語: English
ソースURL: https://arxiv.org/abs/2409.12959
ソースPDF: https://arxiv.org/pdf/2409.12959
ライセンス: https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
変更点: この要約はAIの助けを借りて作成されており、不正確な場合があります。正確な情報については、ここにリンクされている元のソース文書を参照してください。
オープンアクセスの相互運用性を利用させていただいた arxiv に感謝します。
参照リンク
- https://platform.openai.com/
- https://www.anthropic.com/news/claude-3-5-sonnet
- https://github.com/InternLM/InternLM-XComposer
- https://tiger-ai-lab.github.io/Mantis/
- https://github.com/LLaVA-VL/LLaVA-NeXT
- https://github.com/OpenGVLab/InternVL
- https://github.com/X-PLUG/mPLUG-Owl
- https://huggingface.co/HuggingFaceM4/Idefics3-8B-Llama3
- https://llava-vl.github.io/blog/2024-08-05-llava-onevision/
- https://github.com/QwenLM/Qwen2-VL
- https://github.com/goodfeli/dlbook_notation
- https://mmsearch.github.io