コード生成のベンチマークを解析して品質問題を調べる
この研究は、コード生成モデルのプロンプトにおける品質問題を調べている。
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大規模言語モデル(LLM)は、ソフトウェアエンジニアの間でコード生成ツールとしてますます人気が高まっている。これらのツールが効果的であることを確保するためには、信頼できるベンチマークを使って評価することが重要だ。しかし、品質に問題があるベンチマークは、これらのモデルがどれだけうまく機能しているかを誤解させる可能性がある。この研究では、コード生成のために使われるさまざまなベンチマークのプロンプトを調査し、品質の問題を見つけて対処する。
コード生成モデルの重要性
コード生成モデルは、プロンプトを入力として受け取り、それに基づいてコードを生成する。これらのモデルは、開発者が作業を効率化し、繰り返しの作業を自動化するために広く使われている。調査によると、多くの開発者が仕事や個人プロジェクトでAIベースのコード生成ツールを使用していることがわかった。こうした利用が増える中、信頼できる評価ベンチマークが必要不可欠だ。
現在のベンチマークの限界
コード生成モデル用のベンチマークは30以上存在するが、その多くには品質や信頼性に関する不明瞭さがある。多くの場合、これらのデータセットはランダムに収集されていて、実際のコーディングシナリオを正確に表していないかもしれない。また、もしモデルがトレーニング中にこれらのベンチマークのデータを見ていたら、モデルが新しいコードを作り出すのではなく、単に回答を思い出すだけで不公平な性能指標を生むことになる。
こうした懸念を考慮すると、ベンチマーク自体の品質を徹底的に調査し評価することが重要だ。
研究の焦点
この研究は、コード生成モデルのさまざまなベンチマークでのプロンプトの品質を詳細に分析することを目的としている。具体的には、9つの異なるベンチマークから3,566個のプロンプトを分析し、その品質問題とそれを修正することでモデルのパフォーマンスにどのように影響するかを考察した。また、モデルが既存のデータセットからの回答を記憶しているかどうかも調査し、ベンチマークの信頼性に問題があるかもしれない。
品質問題に関する発見
私たちの分析は、分析したプロンプトの中にいくつかの品質問題を明らかにした。これらの問題は、主に3つのカテゴリーに分けられる:フォーマットの問題、意図に関する問題、ノイズに関する問題。
フォーマットの問題
多くのプロンプトには、読むのが難しかったり解釈しづらいフォーマットの問題があった。たとえば、一貫性のないスタイルや誤った文書フォーマットなどが含まれる。2,500以上のプロンプトが不適切にフォーマットされており、モデルが開発者の意図を理解するのが難しかった。
意図に関する問題
かなりの数のプロンプトが意図が不明確だった。たとえば、プロンプトにはスペルや文法の誤り、関数の誤解を招く名前、または不完全な説明が時々あった。これらの問題は、コード生成モデルにとって混乱を招く可能性がある。
ノイズに関する問題
一部のプロンプトには、モデルが適切なコードを生成するのに役立たない不要な情報や混乱を招く情報が含まれていた。あいまいな質問や関連性のないURLなどがメインのタスクから気を散らす可能性がある。
品質問題が性能に与える影響
これらの品質問題がモデルのパフォーマンスにどう影響するかを理解するために、修正がより良い結果をもたらすかどうかを見た。PythonとJavaのプロンプトに焦点を当て、これらの言語は一般的に使用されていて、ベンチマークでもよくサポートされているからだ。
実験方法
特定のプロンプトで確認した品質問題を修正し、修正されたプロンプトと元のプロンプトを使ってモデルのパフォーマンスを比較した。CodeGenやGPT-3.5-Turboなど、さまざまなモデルをテストして、出力の改善があるかどうかを確認した。
問題を修正した結果
スペルやフォーマットの問題を修正することで、コード生成において通常はパフォーマンスが向上することがわかった。たとえば、プロンプトが標準的な文書スタイルに従っていると、モデルの性能が向上した。しかし、改善の度合いはモデルによって異なり、常に一貫した傾向が見られるわけではなかった。
データ汚染の懸念
私たちが探求したもう1つの側面は、モデルがトレーニングデータから回答を記憶している可能性があり、性能指標が信頼できないかもしれないということだった。これを調べるために、生成されたコードがトレーニングデータとほぼ同一のインスタンスを探した。
結果は、CodeGen-2.5のような一部のモデルがデータ汚染の兆候を示していることを示唆した。しかし、他のモデルはこのパターンを示さず、そのパフォーマンスが単に記憶の結果ではないことを示していた。
実際の開発者のプロンプトとの比較
私たちは、ベンチマークにおける品質問題を、実際のコード生成ツールとの会話から得られた実際の開発者プロンプトと比較した。私たちの発見は、開発者がプロンプト作成時にしばしば直面する類似の問題、つまりコンテキスト不足や不明確な説明があることを明らかにした。
結論
私たちの包括的な研究は、コード生成ベンチマークで使用されるプロンプトに存在する重大な品質問題を浮き彫りにした。これらのプロンプトを改善することで、モデルの性能が向上し、開発者がより効率的にコードを記述できるようになる。しかし、ベンチマークは常に更新され、改善される必要があり、コード生成ツールを評価するために信頼性を保つために重要だ。
今後の作業は、品質問題を自動で修正する戦略を開発し、データ汚染に対処することに焦点を当て、最終的にはコード生成におけるベンチマークの信頼性を改善する。
タイトル: The Fault in our Stars: Quality Assessment of Code Generation Benchmarks
概要: Large Language Models (LLMs) are gaining popularity among software engineers. A crucial aspect of developing effective code generation LLMs is to evaluate these models using a robust benchmark. Evaluation benchmarks with quality issues can provide a false sense of performance. In this work, we conduct the first-of-its-kind study of the quality of prompts within benchmarks used to compare the performance of different code generation models. To conduct this study, we analyzed 3,566 prompts from 9 code generation benchmarks to identify quality issues in them. We also investigated whether fixing the identified quality issues in the benchmarks' prompts affects a model's performance. We also studied memorization issues of the evaluation dataset, which can put into question a benchmark's trustworthiness. We found that code generation evaluation benchmarks mainly focused on Python and coding exercises and had very limited contextual dependencies to challenge the model. These datasets and the developers' prompts suffer from quality issues like spelling and grammatical errors, unclear sentences to express developers' intent, and not using proper documentation style. Fixing all these issues in the benchmarks can lead to a better performance for Python code generation, but not a significant improvement was observed for Java code generation. We also found evidence that GPT-3.5-Turbo and CodeGen-2.5 models may have data contamination issues.
著者: Mohammed Latif Siddiq, Simantika Dristi, Joy Saha, Joanna C. S. Santos
最終更新: 2024-09-04 00:00:00
言語: English
ソースURL: https://arxiv.org/abs/2404.10155
ソースPDF: https://arxiv.org/pdf/2404.10155
ライセンス: https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
変更点: この要約はAIの助けを借りて作成されており、不正確な場合があります。正確な情報については、ここにリンクされている元のソース文書を参照してください。
オープンアクセスの相互運用性を利用させていただいた arxiv に感謝します。
参照リンク
- https://arxiv.org/pdf/2308.13963.pdf
- https://huggingface.co/spaces/bigcode/in-the-stack
- https://tex.stackexchange.com/questions/169475/referencing-in-subfloat-not-working/169477#169477
- https://tug.ctan.org/macros/latex/contrib/minted/minted.pdf
- https://jdasilv2.pythonanywhere.com/datasets_study/prompts/1744
- https://www.geeksforgeeks.org/check-if-given-number-is-perfect-square-in-cpp/
- https://jdasilv2.pythonanywhere.com/datasets_study/prompts/2255